大好きだった人
泣いても、足掻いても、嫌と言っても時間は進む

ただただ時間だけが経過してった

私は声を抑えながらも泣くことしか出来なかった

「...ごめん」

だから謝って欲しいわけじゃないんだよ...

「もう別れて欲しい。梨奈と付き合ったのは...罰ゲームだから」

自分の耳を疑った

私の中で時間が止まった

「...え?」

泣きながらそうとしか言えなかった

「本当なんだ。遊びで負けたから梨奈に告白することになった。梨奈が私も好きって言ってくれたから付き合うことになったけど俺は...本気で好きって思ったことは無い」

嘘でしょ?

これは現実なの?

誰か嘘だと言って...

でも時間は進んでいる

これは明らかに現実だ
< 16 / 27 >

この作品をシェア

pagetop