iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
お父さんがSEVEN EYESのスポンサーになった理由。それは樹里がいたからだ。
坂本樹里。彼はわたしのお母さんの妹の息子。要するにいとこだ。
おばあちゃんの家で中学まで育ったわたしは、いとこの樹里とは兄弟のようにして育った。
同い年だったから双子みたいなものといったほうがいいのか…。
だからとても仲良しだった。
樹里がダンスと歌をあきらめられなくて、ずっとオーディションを受け続けていたのも知っていた。JPOPでは相手にされなかったのが、KPOPではすぐに受け入れられ、オーディションに合格した。
そのころには反対しそうなおばあちゃんはもう亡くなっていたし、誰の反対もなく、韓国へひとりで旅立っていった。
まさかテオと同じグループだとは思っていなかったけれど、その後、テオとLINEしているうちにジュリも同じグループだということを知ったわたしだ。
「おお。樹里。久しぶりだな。元気だったか。といってもこっちはメディアでおまえをいつも見てるがな。」
「はは。恐れ入ります。」
「いつのまにか超売れっ子になりやがって。」
ポンと樹里の肩をたたく。
他のメンバーは掃けていったが、テオは相変わらず負けまいと樹里の横に陣取ったままだ。
「莉奈。結局結城商事に就職したんだね。バリキャリの才女だって噂聞いてるよ。世界のセレブ達が噂してるって。」
「え?そうなの?」
なにそれ…。
「うん。結城グループ安泰っていわれてる。で、こんな才女。誰と結婚すんのかってね。」
「は?いやいや。結婚とかまだそんなん考えられるわけないじゃん。」
「だよなー。まだまだ若いんだからじっくり選べばいいよ。莉奈ならいっぱい相手いそうだし。」
「やめてよ。いないから。」
久しぶりに会った樹里との会話がなぜかへんな方向に行ってしまっている。
横でテオがむっすりと頬を膨らませているじゃぁないか…。
そのとき、部屋を出て電話をしていた秘書の室田さんが戻ってきて、お父さんに耳打ちした。
坂本樹里。彼はわたしのお母さんの妹の息子。要するにいとこだ。
おばあちゃんの家で中学まで育ったわたしは、いとこの樹里とは兄弟のようにして育った。
同い年だったから双子みたいなものといったほうがいいのか…。
だからとても仲良しだった。
樹里がダンスと歌をあきらめられなくて、ずっとオーディションを受け続けていたのも知っていた。JPOPでは相手にされなかったのが、KPOPではすぐに受け入れられ、オーディションに合格した。
そのころには反対しそうなおばあちゃんはもう亡くなっていたし、誰の反対もなく、韓国へひとりで旅立っていった。
まさかテオと同じグループだとは思っていなかったけれど、その後、テオとLINEしているうちにジュリも同じグループだということを知ったわたしだ。
「おお。樹里。久しぶりだな。元気だったか。といってもこっちはメディアでおまえをいつも見てるがな。」
「はは。恐れ入ります。」
「いつのまにか超売れっ子になりやがって。」
ポンと樹里の肩をたたく。
他のメンバーは掃けていったが、テオは相変わらず負けまいと樹里の横に陣取ったままだ。
「莉奈。結局結城商事に就職したんだね。バリキャリの才女だって噂聞いてるよ。世界のセレブ達が噂してるって。」
「え?そうなの?」
なにそれ…。
「うん。結城グループ安泰っていわれてる。で、こんな才女。誰と結婚すんのかってね。」
「は?いやいや。結婚とかまだそんなん考えられるわけないじゃん。」
「だよなー。まだまだ若いんだからじっくり選べばいいよ。莉奈ならいっぱい相手いそうだし。」
「やめてよ。いないから。」
久しぶりに会った樹里との会話がなぜかへんな方向に行ってしまっている。
横でテオがむっすりと頬を膨らませているじゃぁないか…。
そのとき、部屋を出て電話をしていた秘書の室田さんが戻ってきて、お父さんに耳打ちした。