iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
「わかった。」
お父さんの小さな声。
急用かしら?これで開放される…。
「莉奈。わたしは急用ができたので戻る。莉奈はもう少しここでみなさんの相手をしてあげなさい。あとで差入を運ばせるから。みなにも失礼のないようにね。」
「え?ちょっと待っ・・。」
「わかったな。おい。室田。行くぞ。」
「はい。」
反論する暇もなかった。
お父さんと室田さんが出ていくと、向こうのほうに掃けていたほかのメンバーまでわたしのところにやってくるではないか。
「莉奈さん。結城グループの娘さんですか?」
「はい。そうです。」
「あ、あー。そうなんですね。」
まじまじと見るその目の奥は、テオとのこと知ってるぞって書いてあって。
親友の彼女紹介されてるんだ俺たちっていう雰囲気を醸し出している。
テオは相変わらず機嫌悪そうにムスッとしていて、メンバーのひとりとしきりに歌合わせをやっている。
樹里はわたしのとなりで他のメンバーに小さいころのわたしの話なんかをしている。
「樹里。もういいって。それ以上わたしのこと言ったら樹里のおもらしの件もバラすからね!」
「え?何、何それ。聞きたい。」
わざと韓国語で言ってやったら、さすがの樹里は慌ててわたしの口をふさごうと手を伸ばす。
「えーっとですね。それは中学1年のときのこと…」
「ああああ------」
阻止しようとわたしの口に掌をかぶせかけた時だ。
横からその手をガシッと掴んだのはテオだ。
「ジュリ。やりすぎ。相手はレディだぞ。」
そのゾクリとするほどのすごみにメンバーたちは全員固唾をのんだ。
「ジュリ。やめろ。いくらいとこでも大人の女性だからね。」
リーダーが言うと、樹里も手をひっこめた。
「ごめん。やりすぎたよ。莉奈。」
お父さんの小さな声。
急用かしら?これで開放される…。
「莉奈。わたしは急用ができたので戻る。莉奈はもう少しここでみなさんの相手をしてあげなさい。あとで差入を運ばせるから。みなにも失礼のないようにね。」
「え?ちょっと待っ・・。」
「わかったな。おい。室田。行くぞ。」
「はい。」
反論する暇もなかった。
お父さんと室田さんが出ていくと、向こうのほうに掃けていたほかのメンバーまでわたしのところにやってくるではないか。
「莉奈さん。結城グループの娘さんですか?」
「はい。そうです。」
「あ、あー。そうなんですね。」
まじまじと見るその目の奥は、テオとのこと知ってるぞって書いてあって。
親友の彼女紹介されてるんだ俺たちっていう雰囲気を醸し出している。
テオは相変わらず機嫌悪そうにムスッとしていて、メンバーのひとりとしきりに歌合わせをやっている。
樹里はわたしのとなりで他のメンバーに小さいころのわたしの話なんかをしている。
「樹里。もういいって。それ以上わたしのこと言ったら樹里のおもらしの件もバラすからね!」
「え?何、何それ。聞きたい。」
わざと韓国語で言ってやったら、さすがの樹里は慌ててわたしの口をふさごうと手を伸ばす。
「えーっとですね。それは中学1年のときのこと…」
「ああああ------」
阻止しようとわたしの口に掌をかぶせかけた時だ。
横からその手をガシッと掴んだのはテオだ。
「ジュリ。やりすぎ。相手はレディだぞ。」
そのゾクリとするほどのすごみにメンバーたちは全員固唾をのんだ。
「ジュリ。やめろ。いくらいとこでも大人の女性だからね。」
リーダーが言うと、樹里も手をひっこめた。
「ごめん。やりすぎたよ。莉奈。」