iDOLの恋人~好きになった人は超有名人でした~
「わたしね。テオが仕事してる姿が一番好き。カッコいいっていうのもあるけど、テオが生き生きしてるから。わたしもがんばらなきゃって思う。」
「僕が仕事?」
「うん。今すごいドキドキしてる。メイクしてるテオに抱きしめられてるから。」
テオをみあげていたら、すっごい複雑そうな顔をして、それでもテオは笑った。
「莉奈。僕のことよくわかってるね。」
「え?」
「僕、莉奈と付き合いだしてから仕事がすごく楽しいんだ。何やってもまた次の仕事早くしたくなって。充実してるっていうのはこういうことなんだと思って。けど、今日、仕事中に莉奈見たら自分が情けなく思えて、ちょっと嫌になってたとこだった。」
「え?なぜ?テオはアイドルっていう仕事が大好きで、それで誇りも持ってるでしょう?」
「そのはずだった。けど、嫌になってた。バカだった。僕。」
「どうして?」
「莉奈が雲の上の人みたいに思えた。日本を背負う大企業の一人娘だし。才女って呼ばれてて、実際目の当たりにすると自分がありんこみたいに思えて。」
「ありんこ?テオが?ばっかみたい。テオはわたしの救世主なのに?」
わたしの腐りきった心を救ってくれたのはテオなのに。
「そうだった。ちょっとおかしかったな。僕。」
テオが笑った。
その笑顔はいつもの笑顔で、安心した。
「ねぇ。テオ。このまま…抱いて。」
「あ。それ僕も思ってた。仕事モードの莉奈に今欲情してるよ。僕。」
そのまま色気たっぷりの官能的なテオと今まで以上に情熱的な一夜を過ごしたわたしは、きっとこれ、くせになると思いつつ…テオは朝方電話して迎えに来たマネージャーとこっそり帰っていった。
「僕が仕事?」
「うん。今すごいドキドキしてる。メイクしてるテオに抱きしめられてるから。」
テオをみあげていたら、すっごい複雑そうな顔をして、それでもテオは笑った。
「莉奈。僕のことよくわかってるね。」
「え?」
「僕、莉奈と付き合いだしてから仕事がすごく楽しいんだ。何やってもまた次の仕事早くしたくなって。充実してるっていうのはこういうことなんだと思って。けど、今日、仕事中に莉奈見たら自分が情けなく思えて、ちょっと嫌になってたとこだった。」
「え?なぜ?テオはアイドルっていう仕事が大好きで、それで誇りも持ってるでしょう?」
「そのはずだった。けど、嫌になってた。バカだった。僕。」
「どうして?」
「莉奈が雲の上の人みたいに思えた。日本を背負う大企業の一人娘だし。才女って呼ばれてて、実際目の当たりにすると自分がありんこみたいに思えて。」
「ありんこ?テオが?ばっかみたい。テオはわたしの救世主なのに?」
わたしの腐りきった心を救ってくれたのはテオなのに。
「そうだった。ちょっとおかしかったな。僕。」
テオが笑った。
その笑顔はいつもの笑顔で、安心した。
「ねぇ。テオ。このまま…抱いて。」
「あ。それ僕も思ってた。仕事モードの莉奈に今欲情してるよ。僕。」
そのまま色気たっぷりの官能的なテオと今まで以上に情熱的な一夜を過ごしたわたしは、きっとこれ、くせになると思いつつ…テオは朝方電話して迎えに来たマネージャーとこっそり帰っていった。