競馬場で騎手に逆プロポーズしてしまいました。

青空の下、表彰式は皆晴れやかな表情だった。

桜花賞の優勝レイ(馬の首に飾る布地)をかけたアケボノソウも得意げに見えた。

そして、表彰式の優勝ジョッキーインタビューの時に、さくらくんは予想外のサプライズをしてくれた。

「……今まで一番支えてくれたさくらちゃんに、お礼をいいたいです……そして」

表彰台から降りたさくらくんが歩いてきたのは、わたしの目の前で。彼はどこからか出した指輪を手に、私へこう告げた。

「さくらちゃん、結婚してください」

突然のプロポーズに驚いたけど、ブワッと涙があふれる。幸せの、涙だった。

「はい…よろしくお願いします…」

私がそう答えさくらくんが指輪を薬指にはめた瞬間、わぁっ!と周りから祝福の拍手が沸き起こる。


周りの満開の桜が、すべてを優しく包み込んでいく。数ヶ月後、幸せのベルが鳴り響いた。


(終)

< 65 / 65 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
表紙を見る
龍騎士殿下の恋人役〜その甘さ、本当に必要ですか?
くまく/著

総文字数/168,740

ファンタジー267ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop