極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
写っていたのはスーツケースを引きながら歩く美貴さんの後ろ姿。
当然顔は写っていないけれど、元気そうに見える。
『美貴さんは大丈夫よ。心配しているだろうから、一応連絡』
どうやら美貴さんは真理愛と一緒らしい。
こんな隠し撮りみたいな写真を送ってくるってことは、偶然出会ったてことかもしれない。
衝動的に電話をかけそうになった俺は、
『後で必ず連絡を入れるから、もう少し待って』
次に来た真理愛からのメッセージで手を止めた。
そう言えば、真理愛もひとりで子供を産んだんだった。
自分がいれば相手の負担になるんじゃないかと勝手に思い込んで、誰にも言わずに出産した。
兄弟である俺にさえ隠していたなんて驚きだが、だからこそ真理愛には美貴さんの思いが分かるのかもしれない。
『絶対に逃がすなよ。無理もさせるな。何かあればすぐに知らせるんだぞ』
『はいはい』
携帯の向こうで、真理愛が笑っているのが見える。
確かに、いつもの俺らしくないな。
当然顔は写っていないけれど、元気そうに見える。
『美貴さんは大丈夫よ。心配しているだろうから、一応連絡』
どうやら美貴さんは真理愛と一緒らしい。
こんな隠し撮りみたいな写真を送ってくるってことは、偶然出会ったてことかもしれない。
衝動的に電話をかけそうになった俺は、
『後で必ず連絡を入れるから、もう少し待って』
次に来た真理愛からのメッセージで手を止めた。
そう言えば、真理愛もひとりで子供を産んだんだった。
自分がいれば相手の負担になるんじゃないかと勝手に思い込んで、誰にも言わずに出産した。
兄弟である俺にさえ隠していたなんて驚きだが、だからこそ真理愛には美貴さんの思いが分かるのかもしれない。
『絶対に逃がすなよ。無理もさせるな。何かあればすぐに知らせるんだぞ』
『はいはい』
携帯の向こうで、真理愛が笑っているのが見える。
確かに、いつもの俺らしくないな。