極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
幸せの形
あの日を境に彼は私に敬語を使わなくなり、私も彼のことを『太郎』と呼ぶようになった。
そんな関係がとても居心地よくて、私も太郎に本音でものを言えるようになった。
「ねえ、やっぱりやめましょうよ」
「もう、美貴。いい加減諦めろって」
「だって・・・」
東京に戻ってきて1か月後には太郎のマンションへ引っ越し。
週末を利用して太郎が母のもとへ挨拶に行ってくれて、結婚の許しももらった。
太朗のご両親も心から祝福してくださり、すべてが順調。
子供のこともあるからと入籍だけは先にすませ、私は『高城美貴』となった。
「こんなお腹でわざわざウエディングドレスなんて、おかしいでしょ?」
「そう?俺は見たいけれど。なあタロウ、お前も見たいよなあ」
「ワゥン!」
さっきから会話がかみ合わない。
もうすぐ妊娠6か月になろうとする妊婦にウエディングドレスを着せて、結婚式をしたいと言い出したのは半月前。
もちろん私は反対したけれど、聞くような太郎ではなかった。
その上、一緒に引っ越してきた愛犬のタロウまで味方につけて言うものだから私としては打つ手がない。
「美貴は俺と結婚式したくないの?ウエディングドレス着るのがそんなに嫌?」
「そう言うわけでは・・・」
なんだかなあ、一緒に暮らすようになって完全に太郎にペースを握られている気がする。
そんな関係がとても居心地よくて、私も太郎に本音でものを言えるようになった。
「ねえ、やっぱりやめましょうよ」
「もう、美貴。いい加減諦めろって」
「だって・・・」
東京に戻ってきて1か月後には太郎のマンションへ引っ越し。
週末を利用して太郎が母のもとへ挨拶に行ってくれて、結婚の許しももらった。
太朗のご両親も心から祝福してくださり、すべてが順調。
子供のこともあるからと入籍だけは先にすませ、私は『高城美貴』となった。
「こんなお腹でわざわざウエディングドレスなんて、おかしいでしょ?」
「そう?俺は見たいけれど。なあタロウ、お前も見たいよなあ」
「ワゥン!」
さっきから会話がかみ合わない。
もうすぐ妊娠6か月になろうとする妊婦にウエディングドレスを着せて、結婚式をしたいと言い出したのは半月前。
もちろん私は反対したけれど、聞くような太郎ではなかった。
その上、一緒に引っ越してきた愛犬のタロウまで味方につけて言うものだから私としては打つ手がない。
「美貴は俺と結婚式したくないの?ウエディングドレス着るのがそんなに嫌?」
「そう言うわけでは・・・」
なんだかなあ、一緒に暮らすようになって完全に太郎にペースを握られている気がする。