極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
「ほら、見て」
1杯目のマティーニを空けたところで、泉美が携帯を見せてきた。
「うぅわー」
思わず声が大きくなって慌てて口を押さえる。
1歳半になる泉美の家の天使たちは男の子と女の子のミックスツインで、大地君と未海ちゃん。
泉美はいつも「育児って大変なのよ」と言うけれど、見ている私からするととってもかわいくてうらやましさしかない。
「美貴も早く生みなさい」
「はいはい」
アラサー女の体はどんどん劣化していくわけで、少しでも早く出産するに越したことはない。そんなこと私だってわかっている。
でもねぇ、子供は一人ではできないから。
「そのためにも早くいい男を見つけないとね」
「うん」
そうなんだけれど、それがまた簡単じゃない。
いい男には大抵いい女が付いているから。
「ねえほら、あの人なんてどう?」
泉美が視線を向けた先にいたのは身長180センチ越えのイケメン。
着ているスーツも見ただけでオーダーとわかるフィット感で、細すぎずほどよく肉の付いた体に長い手足。濃ゆさのない塩顔は爽やかでクールな印象。
「素敵ね」
無意識に口を出ていた。
1杯目のマティーニを空けたところで、泉美が携帯を見せてきた。
「うぅわー」
思わず声が大きくなって慌てて口を押さえる。
1歳半になる泉美の家の天使たちは男の子と女の子のミックスツインで、大地君と未海ちゃん。
泉美はいつも「育児って大変なのよ」と言うけれど、見ている私からするととってもかわいくてうらやましさしかない。
「美貴も早く生みなさい」
「はいはい」
アラサー女の体はどんどん劣化していくわけで、少しでも早く出産するに越したことはない。そんなこと私だってわかっている。
でもねぇ、子供は一人ではできないから。
「そのためにも早くいい男を見つけないとね」
「うん」
そうなんだけれど、それがまた簡単じゃない。
いい男には大抵いい女が付いているから。
「ねえほら、あの人なんてどう?」
泉美が視線を向けた先にいたのは身長180センチ越えのイケメン。
着ているスーツも見ただけでオーダーとわかるフィット感で、細すぎずほどよく肉の付いた体に長い手足。濃ゆさのない塩顔は爽やかでクールな印象。
「素敵ね」
無意識に口を出ていた。