極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません
一旦自宅に帰ったものの、私はすぐに近くのドラッグストアへ向かった。
その目的は、妊娠検査薬。
もしかしてと思い始めたら気になって、とても眠れそうになかった。



「さてと」

買ってきた小さくて細長い箱。
まずは説明書を読んで商品を取り出す。
そんなに難しい手順ではないし、作りも単純。こんなもので本当に妊娠が分かるんだろうかと不安にもなるけれど、違えば違ったで安心できるし、もしかして妊娠しているのならこの先のことを考えるきっかけにもなる。
どちらにしてもやるしかない。

よしっ。
私は自分に気合を入れて立ち上がった。


1分・・・

2分・・・

3分・・・

待つ時間って本当に長い。

そして出た結果が・・・


「嘘」
私はその場に固まってしまった。
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