淋しがりやの足跡
第3話
四十九日が済んで、少し経ったある日。
みんなが我が家を訪ねて来てくれた。
今日はみんなで、ギョーザパーティーをするらしい。
「ねぇ、おばあちゃん。おじいちゃん、あっちの世界で元気かな?」
高校生になった草一が、史郎さんの遺影を見つめて言った。
「そうね。元気にしてるんじゃないかしら。大好きなカメラで、あちこち写真を撮っていたりして」
「そうだといいなぁ」
「草ちゃん、カメラを教わりたかったわね。部活には入れたの?」
草一は首を振り、
「写真部はなかったよ。でも今、新しく作れるように生徒会とかに申請してる」
と、頼もしい顔つきで言う。
「ねぇ、おばあちゃん」
百花が私のそばに来た。
「あたし、交換ノートのこと、超気になってるんだけど。……読んでみたいんだ、いい?」
小首をかしげて、聞いてくる。