4番目の彼女

4.空が白む頃

◇◇◇◇

「……んっん……はぁっあん」

 二人の荒い息遣いと私の鼻にかかった声とも言えない音だけが部屋に響いた。
 
 「さっきよりほぐれてきたね。こういうことするの久しぶり?」

 抱きしめられゆったりと体を揺すられる。大きく広げた足が恥ずかしくて彼の腰へとまわした。
 そのまま抱えるようにと抱き起され、向かい合って座る形になるとさっきよりも深く私を突いた。

「あっ……奥まできてる」

 密着し抱き合って、ちゅっちゅっと何度も角度を変えて口づけられると、まるでずっと前から恋人同士だったような気がしてくる。このまま徹志くんと恋人同士へと発展するのだろうか。

「背中沿ってる……この角度気持ちいいんだね」

 欲しいところに欲しいだけ

「……あんっん……、イッちゃいそ」

「んー、まだ駄目。もうちょっとがんばって」

だけどたまに意地悪をするようにじらされ、翻弄された。


 
 中学生の時には想像もしなかった彼との情事は、今までの経験は何だったのかと思うほど気持ちよかった。
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