今夜、私は惑わされる。
ななと出会ったのは闇の街だった。
不良に絡まれ、泣きそうになりながらも助けを求めるなな。
俺はそんな、ななを見て、無意識に助けた。
普段なら絶対にしないことだった。
話してみると、本当に明るくて純粋無垢な、ななにどんどん惹かれていった。
俺は、ななが好きだ。
好きだから、好きだからこそ、関係のないななを巻き込みたくない。
好きだけど、好きだから、離れないといけないんだ。
俺は、地図で表されている所に着いた。
そこには、手と足を縄で縛られ、俺の名前を叫ぶな
なが居た。
頬が涙で濡れているのが遠くからでも分かる。
怖い思いさせて、ごめん。
こんなことに巻き込んで、ごめん。
もう、終わりにするから。