これからもどうぞよろしく
「……その目やめろ」
じっとりとした目でこちらを見る秋の顔にはほんのり赤みがあって。
「え? どんな目?」
「だから! 見てるこっちが恥ずかしくなるような目だよ!」
かわいい。
少しだけ声を荒げてるのに、赤く染まった顔のせいでそれが全部照れ隠しだということがすぐにわかる。
そのままじっと見つめていれば、それに耐えきれなくなったのか、ばっとテーブルに伏せてしまった。
そこからちらりと上目遣いでこちらを伺う秋に。
ふとあの時の光景が、ありありと蘇ってきた。
初めて秋からチョコレートをもらったあの日のことが。