ライム〜あの日の先へ
二葉にはああいったものの、鈴子に代わって凛のそばにいてくれる人はいない。
一番の理解者である兄は大阪に出張中だ。
時計を見れば夜の8時を回ったところ。
「もう8時だよ。俺、ついてるからさ、ママは一旦家に帰りなよ」
「ありがと。助かる。じゃ、よろしくね、パパ」
凛の隣のベッドからカーテン越しにそんな声が聞こえてきた。
こんな時、パパという存在は正直羨ましい。
本当のところは空腹だし、風呂にも入りたい。
ーーほんの少しだけ離れてもいいだろうか。
いや、その間に目が覚めたらきっと不安で泣いてしまう。泣きじゃくればまた、発作が起きてしまうかもしれない。
これくらいの空腹なら我慢できるし、一日くらいお風呂に入らなくても大丈夫。
一番の理解者である兄は大阪に出張中だ。
時計を見れば夜の8時を回ったところ。
「もう8時だよ。俺、ついてるからさ、ママは一旦家に帰りなよ」
「ありがと。助かる。じゃ、よろしくね、パパ」
凛の隣のベッドからカーテン越しにそんな声が聞こえてきた。
こんな時、パパという存在は正直羨ましい。
本当のところは空腹だし、風呂にも入りたい。
ーーほんの少しだけ離れてもいいだろうか。
いや、その間に目が覚めたらきっと不安で泣いてしまう。泣きじゃくればまた、発作が起きてしまうかもしれない。
これくらいの空腹なら我慢できるし、一日くらいお風呂に入らなくても大丈夫。