ライム〜あの日の先へ
「一成いいなぁ。いつかは俺もあの役目やりたい」
「無理しなくていいよ、零次くん。
いきなり子どもがいるなんて知って、驚いたでしょ。想像もしていなかったでしょ?
会いたいと思ってくれればうれしいけど、お仕事だって忙しいでしょ?
それに、今、お付き合いしている女性とかいたら……」
「付き合ってる女はいない。俺はずっと鈴子のことが忘れられなかったんだ。
りんちゃんのことは確かに驚いたよ、想像もしていなかった。でも、ちょっとした仕草が鈴子に似てるなぁとか、笑い方が俺に似てるかもとか、一緒にいるだけで愛おしさがこみ上げてくる。本当は今すぐにでも父親宣言して、りんちゃんにパパと呼ばれたいよ」
「そんなふうに感じてくれたんだ。うれしい。
でも世間体もあるし、パパじゃなくてこのままおにいの友達として時々会って?それだけ充分」
「鈴子にとって俺はもう過去の思い出かもしれない。一週間だけの恋人契約なんて、俺に無償の愛を与えてくれた君をうまく利用しただけだ。自分の保身すら厳しい状況で君を守る自信がなかったんだ。そのくせ、君の愛だけは欲した俺は卑怯者だった。
それでも、こんな俺にもう一度チャンスがやってきた。
鈴子、俺と結婚前提に付き合ってくれないか?
仕事はやっと軌道に乗ってきた。まだまだ成長途中で苦労をかけるかもしれないけれど、鈴子とりんちゃんがいてくれるなら俺、もっと頑張れるから」
「無理しなくていいよ、零次くん。
いきなり子どもがいるなんて知って、驚いたでしょ。想像もしていなかったでしょ?
会いたいと思ってくれればうれしいけど、お仕事だって忙しいでしょ?
それに、今、お付き合いしている女性とかいたら……」
「付き合ってる女はいない。俺はずっと鈴子のことが忘れられなかったんだ。
りんちゃんのことは確かに驚いたよ、想像もしていなかった。でも、ちょっとした仕草が鈴子に似てるなぁとか、笑い方が俺に似てるかもとか、一緒にいるだけで愛おしさがこみ上げてくる。本当は今すぐにでも父親宣言して、りんちゃんにパパと呼ばれたいよ」
「そんなふうに感じてくれたんだ。うれしい。
でも世間体もあるし、パパじゃなくてこのままおにいの友達として時々会って?それだけ充分」
「鈴子にとって俺はもう過去の思い出かもしれない。一週間だけの恋人契約なんて、俺に無償の愛を与えてくれた君をうまく利用しただけだ。自分の保身すら厳しい状況で君を守る自信がなかったんだ。そのくせ、君の愛だけは欲した俺は卑怯者だった。
それでも、こんな俺にもう一度チャンスがやってきた。
鈴子、俺と結婚前提に付き合ってくれないか?
仕事はやっと軌道に乗ってきた。まだまだ成長途中で苦労をかけるかもしれないけれど、鈴子とりんちゃんがいてくれるなら俺、もっと頑張れるから」