ライム〜あの日の先へ
パパになりたい
そんな輪の中に入りそびれた凛に気づいて、零次は優しくその頭を撫でる。
「りんちゃん、ママを守ってえらかったね」
「う……」
凛の頬を大粒の涙がポロポロとこぼれていく。
「いっせいくんがいつもいうの。りんはつよいパパのこどもだから、ママをまもってあげないとって。
でも、こわかった。
れいじくん、たすけてくれてありがとう。えーん」
先ほどもパパは、つよくて、やさしい。いまはあえないけど、たかいところでいつもりんとママをみてるんだ、と言っていた。
鈴子も一成も凛にパパのことをそう教えていたのだと知った。
死んだことにでもして存在を消してしまってもよかったのに、凛が会ったこともない父親をリスペクトしてくれていることが嬉しくてたまらなかった。
「りんちゃん、ママを守ってえらかったね」
「う……」
凛の頬を大粒の涙がポロポロとこぼれていく。
「いっせいくんがいつもいうの。りんはつよいパパのこどもだから、ママをまもってあげないとって。
でも、こわかった。
れいじくん、たすけてくれてありがとう。えーん」
先ほどもパパは、つよくて、やさしい。いまはあえないけど、たかいところでいつもりんとママをみてるんだ、と言っていた。
鈴子も一成も凛にパパのことをそう教えていたのだと知った。
死んだことにでもして存在を消してしまってもよかったのに、凛が会ったこともない父親をリスペクトしてくれていることが嬉しくてたまらなかった。