ライム〜あの日の先へ
「久しぶりに五嶋くんのあんな笑った顔見た。学生時代ぶりかも。バカみたいに目が細くなって大きな口開けて笑うのよね。
今まで五嶋くんは、社長としてのプライドも何もかも捨てて私に土下座して、関係各所に土下座して、這いつくばるようにしてありとあらゆる可能性を拾って仕事をしてきたの。相当辛かったはずよ。
どうしてそこまでするのかって聞いたら、守りたい人達がいるって。
ずっと誰かを想っていることは知っていたの。今思えば鈴子先生のことが忘れられなかったのね」
琴羽はずっと零次を近くで見守っていたのだ。
それは友情なのか、ビジネスなのか、それとも。
鈴子の中でジェラシーが顔をのぞかせる。
「鈴子先生も同じね。凛ちゃんがあんなに真っ直ぐに育ってる。会ったことのないパパをちゃんと尊敬してるなんて、すごいことよ」
「そんな……」
「三人が家族になる日も遠くないって思ってる。
友人として応援してるから。鈴子先生、頑張って」
二人の間にあるのは純粋な友情だと気づいて、小さなジェラシーを抱いたことが恥ずかしくなる。
「ママー!れいじくんが、いちごのパフェもたべていいって!はやくロスモスいきたーい」
「鈴子、凛ちゃんと遊んで待ってるから、仕事片付けてきて」
ごきげんの零次と凛。たのしそうな二人に、鈴子は手を振った。
今まで五嶋くんは、社長としてのプライドも何もかも捨てて私に土下座して、関係各所に土下座して、這いつくばるようにしてありとあらゆる可能性を拾って仕事をしてきたの。相当辛かったはずよ。
どうしてそこまでするのかって聞いたら、守りたい人達がいるって。
ずっと誰かを想っていることは知っていたの。今思えば鈴子先生のことが忘れられなかったのね」
琴羽はずっと零次を近くで見守っていたのだ。
それは友情なのか、ビジネスなのか、それとも。
鈴子の中でジェラシーが顔をのぞかせる。
「鈴子先生も同じね。凛ちゃんがあんなに真っ直ぐに育ってる。会ったことのないパパをちゃんと尊敬してるなんて、すごいことよ」
「そんな……」
「三人が家族になる日も遠くないって思ってる。
友人として応援してるから。鈴子先生、頑張って」
二人の間にあるのは純粋な友情だと気づいて、小さなジェラシーを抱いたことが恥ずかしくなる。
「ママー!れいじくんが、いちごのパフェもたべていいって!はやくロスモスいきたーい」
「鈴子、凛ちゃんと遊んで待ってるから、仕事片付けてきて」
ごきげんの零次と凛。たのしそうな二人に、鈴子は手を振った。