ライム〜あの日の先へ
「ここからはよく見えるんだ。色んなものがよく見える。
りんちゃんがプリスクールで楽しく過ごしているのも、喘息で苦しんでいるのも。
でも、もっと近くでりんちゃんが見たいんだ。そろそろ、そばに行ってもいいかな」
スーツ姿の人物はゆっくりと凛のほうをを見る。
「れいじくん……?」
凛は確かめるように零次を呼んだ。
だが、零次はゆっくりと首を横に振る。
「ずっとここからりんちゃんのこと見てたよ」
「ここ?
こんなたかいところで?
……もしかして、れいじくんが、りんのパパなの?」
零次は大きく頷いた。
とたんに凛の両目に涙が溢れてくる。
「りん、ずっとまってたんだよ!れいじくんのばか!」
「ごめんね。
これからはずっとそばにいていい?」
「いいにきまってる!うえーん」
初めて父娘として抱き合う二人。
ついに、この時が来た。見つめる鈴子の目にも涙が溢れてくる。
スーツ姿の零次の肩ごしに凛が鈴子を見ていた。涙で濡らした目を細め、大きな口を開けて笑う表情は零次にそっくりだ。
りんちゃんがプリスクールで楽しく過ごしているのも、喘息で苦しんでいるのも。
でも、もっと近くでりんちゃんが見たいんだ。そろそろ、そばに行ってもいいかな」
スーツ姿の人物はゆっくりと凛のほうをを見る。
「れいじくん……?」
凛は確かめるように零次を呼んだ。
だが、零次はゆっくりと首を横に振る。
「ずっとここからりんちゃんのこと見てたよ」
「ここ?
こんなたかいところで?
……もしかして、れいじくんが、りんのパパなの?」
零次は大きく頷いた。
とたんに凛の両目に涙が溢れてくる。
「りん、ずっとまってたんだよ!れいじくんのばか!」
「ごめんね。
これからはずっとそばにいていい?」
「いいにきまってる!うえーん」
初めて父娘として抱き合う二人。
ついに、この時が来た。見つめる鈴子の目にも涙が溢れてくる。
スーツ姿の零次の肩ごしに凛が鈴子を見ていた。涙で濡らした目を細め、大きな口を開けて笑う表情は零次にそっくりだ。