ライム〜あの日の先へ
「鈴子、ほら、水分も補給して」
「はぁーい。…あ、これ、ライムジュース!美味しい!おにいのライムジュース大好き!」
一成が水筒からコップに注いだのは、お酒の割材として売っているライムの濃縮果汁を、水で薄めてはちみつで甘くしたジュースだ。
たまに帰ってくる父が酒のジンをライムで割ったジンライムが好きで、自宅に買い置きしてあるライムの果汁。
だが、父はめったに帰ってこない。酒はともかくライム果汁は賞味期限もあり、処分に困った一成がジュースにして飲んでいた。
それを鈴子が気に入って、特別な日のジュースといえばライムジュースになっていた。
鈴子は大好きだと言ってくれるが、一成にとってライムは苦くて忘れたい記憶を思い出させる。
「はぁーい。…あ、これ、ライムジュース!美味しい!おにいのライムジュース大好き!」
一成が水筒からコップに注いだのは、お酒の割材として売っているライムの濃縮果汁を、水で薄めてはちみつで甘くしたジュースだ。
たまに帰ってくる父が酒のジンをライムで割ったジンライムが好きで、自宅に買い置きしてあるライムの果汁。
だが、父はめったに帰ってこない。酒はともかくライム果汁は賞味期限もあり、処分に困った一成がジュースにして飲んでいた。
それを鈴子が気に入って、特別な日のジュースといえばライムジュースになっていた。
鈴子は大好きだと言ってくれるが、一成にとってライムは苦くて忘れたい記憶を思い出させる。