ライム〜あの日の先へ
そこからは、地獄の日々だった。
母の男は仕事もせずにフラフラと遊び歩き、祖母の事故で受け取った保険金で生活していた。それも底をつくと母が夜の街で稼いだ金で生活していた。
しかも男が苛ついていると零次は理由もなく暴力を受けた。母は助けてはくれない。
母には徹底的に無視された。
食事は与えられず、小学校の給食だけが唯一の食事。
しかし、給食費をはじめとした学校費の全てを未納。いつも同じ服をきて、文房具さえ事欠くような状態。
さすがに小学校側がおかしいと感づき始めた頃。
母が彼氏に捨てられた。
あっさり若い女の子に乗り換えられてしまったのだ。
男が去っても、母はまた新しい男を見つけてくる。その繰り返しだった。
そんな頃だ。望田家の事件で、一成と仲良くなったのは。二人と一緒にいれば楽しかった。鈴子は兄と同じように零次を慕ってくれて、可愛い妹のようだった。
一成と鈴子と親しくなるにつれ、居場所を見つけ、自分の境遇にも耐えられる強さがついた。
母の男は仕事もせずにフラフラと遊び歩き、祖母の事故で受け取った保険金で生活していた。それも底をつくと母が夜の街で稼いだ金で生活していた。
しかも男が苛ついていると零次は理由もなく暴力を受けた。母は助けてはくれない。
母には徹底的に無視された。
食事は与えられず、小学校の給食だけが唯一の食事。
しかし、給食費をはじめとした学校費の全てを未納。いつも同じ服をきて、文房具さえ事欠くような状態。
さすがに小学校側がおかしいと感づき始めた頃。
母が彼氏に捨てられた。
あっさり若い女の子に乗り換えられてしまったのだ。
男が去っても、母はまた新しい男を見つけてくる。その繰り返しだった。
そんな頃だ。望田家の事件で、一成と仲良くなったのは。二人と一緒にいれば楽しかった。鈴子は兄と同じように零次を慕ってくれて、可愛い妹のようだった。
一成と鈴子と親しくなるにつれ、居場所を見つけ、自分の境遇にも耐えられる強さがついた。