ライム〜あの日の先へ
もちろん、と鈴子が返事をしようとすると、一成が笑って首を横に振った。
「零次、鈴子に聞いてもダメだよ。スーパーはまだしも、レストランなんてホットドックかハンバーガーのお店しか知らない」
「美味しいスイーツがあるカフェも入れてよ、おにい」
「そんなところ、零次が行くわけがないだろ?」
「いやいや、そうでもない。疲れたときには甘いものが欲しくなる。時々、ケーキも無性に食べたくなる。
うちにはライムとはちみつが常備してあって、疲れたら目一杯甘いジュースにして飲んだりしてるし」
「なぁんだ、零次くん、変わってない!」
鈴子は思わず大笑い。会話を始めれば、会えなかった時間なんてあっという間に飛び越えてしまった。
望田鈴子20歳。これが五嶋零次との再会だった。
この夜を境に、零次は望田家にしょっちゅう遊びに来るようになる。家に遊びに来てくれると一緒にご飯を食べたり、おしゃべりしたり。鈴子にとって、もうひとりの兄のような甘えられる存在として復活していく。
「零次、鈴子に聞いてもダメだよ。スーパーはまだしも、レストランなんてホットドックかハンバーガーのお店しか知らない」
「美味しいスイーツがあるカフェも入れてよ、おにい」
「そんなところ、零次が行くわけがないだろ?」
「いやいや、そうでもない。疲れたときには甘いものが欲しくなる。時々、ケーキも無性に食べたくなる。
うちにはライムとはちみつが常備してあって、疲れたら目一杯甘いジュースにして飲んだりしてるし」
「なぁんだ、零次くん、変わってない!」
鈴子は思わず大笑い。会話を始めれば、会えなかった時間なんてあっという間に飛び越えてしまった。
望田鈴子20歳。これが五嶋零次との再会だった。
この夜を境に、零次は望田家にしょっちゅう遊びに来るようになる。家に遊びに来てくれると一緒にご飯を食べたり、おしゃべりしたり。鈴子にとって、もうひとりの兄のような甘えられる存在として復活していく。