社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
あ、といきなり千景が、よく尖らせた、全出しのカッターの刃より危険そうな鉛筆を見て言う。
「そういえば、小学生の頃、よく歯形のついた鉛筆とか見かけませんでした?
男子って鉛筆齧るのかな~って思ってたんですけど。
私の家の引き出しにもあったんですよね、歯形のついた鉛筆。
誰が齧ってたんですかね?」
……お前だろう、と武者小路は思う。
武者小路の頭の中では、小さなハムスター千景がカジカジと鉛筆を齧っていた。
「そういえば、小学生の頃、よく歯形のついた鉛筆とか見かけませんでした?
男子って鉛筆齧るのかな~って思ってたんですけど。
私の家の引き出しにもあったんですよね、歯形のついた鉛筆。
誰が齧ってたんですかね?」
……お前だろう、と武者小路は思う。
武者小路の頭の中では、小さなハムスター千景がカジカジと鉛筆を齧っていた。