社長っ、このタクシーは譲れませんっ!
「あ、あの、でもですね、社長。
私、引っ越してきてすぐ与太郎と出会ったんですよ。
ということは、早百合さんのおうちの猫で一番最初に出会ったのがこの与太郎なわけで。
つまり出会っていない最後の一匹なんて、最初からいなかったんですよ。
ということは、『最後の一匹を見つけたら、あなたの嫁になる』という呪い自体、無効なのではっ?」
そう千景は訴えた。
だが、将臣は、さらに千景を威嚇してくる。
「ほう、そうか。
お前と与太郎は引っ越してすぐに出会っていたのか。
じゃあ、これは運命なんじゃないか?」
「え?」
「お前がなんといちゃもんつけようとも。
出会うと結婚することになる猫として、うちの母が指定した猫は与太郎だ。
その与太郎と引っ越してすぐに出会っていたということは、お前は最初から俺の花嫁となる運命だったんだ!」
なんか、いろいろ誤魔化されてる気もするけど。
そう来たか~っ!
っていうか、社長。
さっきからずっと、与太郎って呼んじゃってますけどっ?
あまりにも名前がハマりすぎていたので、もう将臣の中でも、この猫は与太郎になってしまっているようだった。
私、引っ越してきてすぐ与太郎と出会ったんですよ。
ということは、早百合さんのおうちの猫で一番最初に出会ったのがこの与太郎なわけで。
つまり出会っていない最後の一匹なんて、最初からいなかったんですよ。
ということは、『最後の一匹を見つけたら、あなたの嫁になる』という呪い自体、無効なのではっ?」
そう千景は訴えた。
だが、将臣は、さらに千景を威嚇してくる。
「ほう、そうか。
お前と与太郎は引っ越してすぐに出会っていたのか。
じゃあ、これは運命なんじゃないか?」
「え?」
「お前がなんといちゃもんつけようとも。
出会うと結婚することになる猫として、うちの母が指定した猫は与太郎だ。
その与太郎と引っ越してすぐに出会っていたということは、お前は最初から俺の花嫁となる運命だったんだ!」
なんか、いろいろ誤魔化されてる気もするけど。
そう来たか~っ!
っていうか、社長。
さっきからずっと、与太郎って呼んじゃってますけどっ?
あまりにも名前がハマりすぎていたので、もう将臣の中でも、この猫は与太郎になってしまっているようだった。