たとえ、この恋が罪だとしても
「夕陽のほうを向いて胸の前で手を組んでみて。もう少し上で。そう、それでいい」
カシャ、カシャというシャッター音さえ名残惜しい。
もっと聞いていたい。
わたしと安西さんをつなぐ唯一の紐帯。
もうすぐで……あと、数カットで……
「OK! 終了!」
その声とともに、スタッフの拍手に包まれていた。
とても素敵でした、とアシスタントの学生さんに感極まった調子で声をかけられ、ようやく我にかえった。
終わった……
カシャ、カシャというシャッター音さえ名残惜しい。
もっと聞いていたい。
わたしと安西さんをつなぐ唯一の紐帯。
もうすぐで……あと、数カットで……
「OK! 終了!」
その声とともに、スタッフの拍手に包まれていた。
とても素敵でした、とアシスタントの学生さんに感極まった調子で声をかけられ、ようやく我にかえった。
終わった……