たとえ、この恋が罪だとしても
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ジープがホテルの駐車場に吸い込まれていく。
もう、迷いは一切なかった。
部屋に入るなり、ふたりともコートを脱ぎすて、歩きながら口づけを交わした。
ベッドの置かれた部屋に入るなり、安西さんはせわしなくわたしのセーターとスカートを脱がせた。
おたがいに焦がれていた。
しおれた花が水を欲するようにおたがいを欲していた。
一刻も早く、彼の体温をじかに感じたかった。
そうしないと命が尽きてしまいそうだった。
安西さんは自分の服も剥ぎとると、手早く自分の分身に覆いをかけ、わたしの下着に手をかけて引き抜いた。
真上に彼の顔があった。目を見かわした瞬間、彼がいっきにわたしの中に入ってきた。
それほど、ふたりとも切羽詰まっていた。