たとえ、この恋が罪だとしても
この前の日曜日がコンサートの日だった。
今年もわたしに会えずがっかりして帰ろうとした安西さんに、待子さんが声をかけたそうだ。
待子さんは、彼が毎年来ていたことを知っていて、もし今年も訪れたら、わたしのことを教えようと決めていらしたそうだ。
「文乃ちゃんに会いにいらしたのでしょう? 3年通ったんだから、あなたの気持ちは本物なのね。千日も思い続けるなんて、なかなかできないことだわ」と。
そして、わたしがこの町で保育士をしていることを教えてもらったそうだ。
「でも、保育所の名前とか、くわしい場所は知らないからどうしても会いたいのならお探しなさいって言われた。で、しらみつぶしに保育所回って、ようやく文乃を見つけたってわけ」
今年もわたしに会えずがっかりして帰ろうとした安西さんに、待子さんが声をかけたそうだ。
待子さんは、彼が毎年来ていたことを知っていて、もし今年も訪れたら、わたしのことを教えようと決めていらしたそうだ。
「文乃ちゃんに会いにいらしたのでしょう? 3年通ったんだから、あなたの気持ちは本物なのね。千日も思い続けるなんて、なかなかできないことだわ」と。
そして、わたしがこの町で保育士をしていることを教えてもらったそうだ。
「でも、保育所の名前とか、くわしい場所は知らないからどうしても会いたいのならお探しなさいって言われた。で、しらみつぶしに保育所回って、ようやく文乃を見つけたってわけ」