たとえ、この恋が罪だとしても
「……だって、恥ずかしい……です。そんなふうにじっと見られたら」
 
「商売柄かな。いつでも見ていたいんだ。美しいものは特にね」
 安西さんはわたしを見つめたまま、内腿に舌を這わせていく。そして言った。

「……今度は時間をかけて、たっぷり愛してあげるよ」
 
 彼の舌がわたしのもっとも敏感な部分に触れた。

「……!」
 これまで味わったことのない快楽の波が襲ってくる。
 
「い、や……やめ……」
 わたしは安西さんの髪をかき乱しながら、執拗なその舌を引き離そうとした。
 
 彼の唇が離れた。
 ほっと息をつくと、今度は彼の指がわたしのなかを(まさぐ)りだす。

 「あ……っ」
「こんなに感じてくれてるんだ……。嬉しいな。でも、そんなに固くならないでリラックスしてごらん」

 少し掠れたぞくっとする声でつぶやく。
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