たとえ、この恋が罪だとしても
「じゃあ、企画部への転属希望がかなったってこと? わー、すごい! おめでとう!」

 俊一さんは、わたしの頬に手をそえて、自分のほうに向かせた。

「あやの……大好きだよ。必ず幸せにするから」

 俊一さんの唇がわたしの唇に触れる。
 手がわたしの身体を弄り始める。
 そのままふたりでもつれ合ってソファーに倒れこむ。
 
 あやの、あやの、とうなされたようにつぶやく俊一さん。
 
 彼の重みを全身で受け止めながら、わたしも夢中で彼の背に手を回していた……
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