たとえ、この恋が罪だとしても
「じゃあ、次はそれ、脱いじゃおうか」

 カメラから視線を外さずに、里奈はシャツを肩から滑らせる。

 かなりきわどい下着姿の里奈は、お決まりの谷間ばっちりポーズを決めてくれる。

 お次は後ろを向いて、マシュマロみたいなお尻を惜しげなくさらす。
 Tバックなのでほぼ丸見え状態。
 グラビア撮影のイロハが身についている子だ。やりやすい。

 それに、ここにキスして、と言わんばかりの胸元のホクロが超魅力的。
 
  
 ここは表参道の裏通りにある古い民家を改装したスタジオ。

 (あるじ)は写真家、安西瀧人(たきと)
 つまり、おれである。

 ついでに言うと、巷では千年に一度の女たらしとも呼ばれている。

 まあ、別に否定はしない。だって可愛い女の子がいたら、声をかけないほうがどうかしてるじゃない、男として。

 しかも仕事柄、周りには可愛い女の子が掃いて捨てるほどいるし。

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