さあ、離婚しましょう  始めましょう
甘くて甘い
知らなかった……。

私はずっとその言葉が頭を回っていた。その理由は気持ちを伝えてからの尋人は激変した。
あの日、何度かキスをした後、ジッと私の目を見つめると尋人はこういった。

『ごめん、先に謝っておく。俺結構重いかも』

『え?』
その時は意味が解らなかったし、もしかしたらこのまま抱き合うかもしれない。そんな考えも頭を過り考えられなかった。

『今日は帰るから』
そう言って甘く口づけられ、私のキャパは完全にオーバーしていた。
少しだけ残念な気持ちと、安堵した気持ちが入り混じったが、お互いもう隠していることがないと思えば、始まったばかりなので焦る必要はない。
不安が薄れ、私は久しぶりにゆっくりと眠りについた。
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