さあ、離婚しましょう  始めましょう
Side 尋人

腕の中で眠る弥生に俺はジッと見つめる。
幸せそうな顔で眠る彼女の額をピンとはじけば、寝ながらも笑ったように見えた。
あの後寝室に弥生を連れて行った俺だったが、柄にもなく緊張していた。

焦らすように首筋や耳朶にキスをすれば、弥生は恥ずかしそうにしながらも甘い声を漏らす。

それだけで理性が崩壊しそうになり、弥生の着ていた服を脱がしてまた唖然とする。
可愛らしくどちらかと言えば清楚なイメージの弥生。そんな彼女がつけていた色気たっぷりのレースの下着。
これを選ぶ弥生の姿を想像して、俺はピタリと手を止めた。

『ダメだった?』

手を止めた俺に、彼女の不安そうな声が聞こえて俺は慌ててそれを否定する。
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