さあ、離婚しましょう  始めましょう

「そんなことは大丈夫ですけど。でもどうしたんですか?」
佐和子からも聞いていたが、宗次郎君はまた違った思いがあるかもしれない。

「うーん、まあここで話すことでもないし。今日の帰り飯でもどう? 久しぶりに教育係としてのその酷い顔をどうにかしなきゃだしな」
今日から尋人の家に帰ることもないし、一人の食事は味気ない。
クスクスと笑いながら言う彼の気遣いに私は頷いた。それに佐和子とのことが気になったのも事実だ。
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