ご近所の平和を守るため、夫のアレが欲しいんです!
慶一さんから与えられる刺激の何もかもが気持ちいい。でも、一方的に与えられるだけなのはちょっと嫌。私もそっと彼の分身に手を伸ばし、フォルムをなぞり上げる。しっかりと勃ち上がり、先端で私と同じように蜜をこぼすそれを、指の腹でくりくりと伸ばした。

「体温高い。眠いの?」

 さっき言われた台詞を言い返して、ニヤリと笑ってみせる。すると途端に慶一さんの眉が寄って、目付きが獰猛になった。あ、ちょっと煽りすぎちゃったかも。

「このまま眠っていいのか?」

 そう囁いて、指で私の蜜口をなぞる慶一さん。くちゅ。水音が耳を刺激し、私の感覚をより一層鋭敏にさせる。

「やだ。眠らないで……」

 耳もとで囁いて、慶一さんの分身を扱いていく。お返しとばかりに彼の指も私の中につぷりと入って、気持ちいいところを刺激された。二人でお互いのいいところを刺激し合って、二人で気持ち良くなっていく。私の中がほぐれていって、慶一さんのがどんどんと硬くなって、堪らなくなったところで指を引き抜かれた。

「自分で挿れて、紗江」
「……ん」

 慶一さんを跨いで、彼のものに手を添える。私の蕾にその先端が当たって、感触が心地良い。ついそこだけをいじって遊んだら、焦れたように彼が挿入(はい)ってきた。

「慶一さんだ」

 気持ち良くて、嬉しくて、ふにゃっと笑ったら、下から腕が伸びて両乳を揉まれた。急な刺激に膣がきゅっとなって、彼のカタチを意識する。

「動いて」

 短く指示する声が、少し上擦っている。気持ちいいのかな? 確かめるように腰を動かしたら、逆に私の方が気持ち良くなって、喘いでしまった。そのまま自分のペースで進めてみるけど、どうにももどかしい。だんだんと動きが緩慢になってくる。そのタイミングで、下から慶一さんが突き上げて来た。

「あっ、あ、そこ!」
「そこ、なに?」
「もっと……!もっと突いて」

 気持ち良くて、そこしか考えられなくなってしまう。きゅうきゅうと彼を締め付ける自分を感じてまた快くなって、高みに昇って、そして、快楽が爆ぜた。

「んっ、あ……」

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