排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
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その頃莉愛は、理花と美奈に捕まっていた。
「理花、美奈試合が始まっちゃうよー」
「大丈夫だって。始まる前に連絡が来るから、ほら、莉愛ジッとして」
「今日は莉愛にとって、晴れ舞台なんだから、これぐらいはしなくちゃ」
そう言いながら二人が莉愛にメイクと、ヘアアレンジを施していく。
「はい、出来上がり。今日はナチュラルに見える、がっつりメイクにしたからね」
「髪もゆるふわに巻いて、後ろはそのままに、サイドをまとめてハーフアップにしてみたよ。清楚なクイーン風って感じかな」
二人にそう言われ、鏡を受け取った莉愛は、一瞬言葉を失った。
「……これ、誰?」