排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
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両校のアップが終了し、練習試合開始のため選手がコートに集合した。そして、スターティングメンバーに莉愛が入っていないことに、狼栄チームは困惑を隠せずにいた。
「あいつ出てこないな」
大地が赤尾の耳にだけに聞こえるよう、囁いた。
「そうだな。何かあるのかな?後半出てくるとか?」
そんな会話が狼栄側でされているとは、思ってもいない莉愛は、ベンチに腰を下ろしノートを取り始めた。
みんな大丈夫。
練習してきたことを思い出して。
ピピーー!!
試合開始のホイッスルが鳴り響く。