排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
待て、まて、まて、何だこれは……。
思わず逃げだそうとする大地だったが、莉愛にそれを止められる。
「大地、抵抗しないで、あっ……まだ硬い。ほら、力を抜いて、んっ……まだ硬い。硬くしちゃダメ。大丈夫だから、私にまかせて……大地、もっと……もっと……んっ……あっ……まだ硬い……」
いや、いや、いや……。
いろんな意味で、言葉のチョイスおかしいだろう。
大地の脳内に、卑猥な言葉が飛び回る。
「ほら、大地ふ~だよ、ゆっくり息吐いて。ほら、んっ……あっ……まだ硬い」
ふ~っと莉愛が息を吐くたびに、大地の首筋に莉愛の吐息がかかる。
これは一体何の拷問なのか……。
莉愛から女の子特有の良い匂いまでしてきて、大地の限界が近づく。
それを見ていた狼栄の部員達の喉が、ゴクリとなった。
「うわー。えっろ……」
「やばい、エロすぎだろ」
「てか、生殺し……エグ……」
ザワつく部員達の様子に気づくこと無く、莉愛は大地から一度、離れた。
「大地、ストレッチは大切なんだから、きちんとしないとダメだよ」
疲労困憊とばかりに両手で顔を隠し、床で丸くなり、プルプルと震える大地。そんな大地を見つめ、莉愛は腰に手を当てると、怒り出した。
「ほら、もう一度」
その声に、大地の体がピクリと跳ねた。
「莉愛さん、勘弁して下さい」
両手で顔を隠す大地を起こそうとする莉愛だったが、大地の心や、いろいろな所が限界だった。