排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
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次の日。
「莉愛ちゃん、莉愛ちゃん。一緒に遊ぼうよ」
莉愛の回りをうろちょろと、動き回っているのは島谷だった。本日顔を合わせてからずっとこの調子で……。
ウザい。
ウザい。
ウザすぎる。
「島谷さん、そろそろ練習始めたらどうですか?」
朝からこの台詞を何回言っただろうか?
莉愛が溜め息を付いていると、島谷が嬉しそうに笑った。そんな島谷に嫌気がさす。
何が楽しいのよ。
「はぁー。島谷さんは何がしたいんですか?」
「んー?莉愛ちゃんと一緒にいたい」
「…………」
莉愛は島谷を無視して、マネージャーを仕事をこなした。