排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
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文化祭当日。
「すみません。注文良いですか?」
「はい。ご注文は?」
「あっ……あの……オレンジジュースとケーキのセットで」
顔を赤くしながら注文を頼む女子生徒に、莉愛がにっこりと微笑むと悲鳴が上がる。
「キャー!格好いい!!」
莉愛のクラスは普通の喫茶店なのだが、なぜか莉愛だけ男装させられていた。
「莉愛のおかげで売る上げ上昇よ」
「さっすが莉愛、イケメンがすぎる」
現在喫茶店と化した教室にいるお客は、女性ばかり。もちろん目当ては莉愛。
「あの、写真撮っても良いですか?」
「え……?良いけど……ん?その前に、口にクリーム付いてるよ」
フッと笑って女子生徒の口に付いたクリームを、親指の腹を使って拭き取ってやると、顔を真っ赤に染めた女子生徒が、口をパクパクとさせた。それを見ていた回りの女生徒は悲鳴を上げる。
「キャー!私にもしてほしい」
そんな女子達の反応に、理花と美奈が視線を合わせると、溜め息を付いた。