排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
「有名人が来てるらしいよ」
「うそっ、マジで行ってみよう」
廊下まで溢れ出した生徒達に、莉愛が焦っていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「莉愛ちゃん遊びに来たよん」
「何これ、何の騒ぎ?」
「キャー!莉愛ちゃんカッコいい」
この声って……。
「島谷さん!!それに高橋さんと由里さんまで!」
「やっほー」
島谷さん、やっほーじゃないよ。
ややこしくしそうな人が、増えてるよ。
「莉愛、その人達は?」
「またイケメン増えた」
理花と美奈がウズウズした様子で莉愛に尋ねてくる。莉愛は米神を押さえながら三人を紹介した。
「群馬国際大学の島谷さんと高橋さん。それから群大のマネージャーさんで、由里さん。この間の合宿でお世話になったの」
それにしても、この騒ぎをどうにかしないと……。そう思っているのにどんどん変な方向へと話が進んでしまう。そうなった原因は島谷さんで……。