排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
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高崎英明高等学園の時東達の息が上がる。西野も汗が床に落ちる前に右手の甲で汗を拭おうとするも、溢れ出す汗に困惑する。
何なんだこいつらは、春に練習試合をした時とは明らかに違う。全く違うチームと試合をしているみたいだ。何をやったらこんな短期間でここまで強くなれるんだ?
それでも俺達だって必死に練習してきたんだ。
俺達とこいつら、一体何が違うんだ。
どこで差が付いたんだ。
心臓がドクドクと音を立てる。
無理だ……俺達はこいつらに、犬崎には勝てない。
高崎英明高等学園がブロックしたボールが大きく放物線を描く。それを時東達は追いかけるのを止めた。