排球の女王様~私に全てを捧げなさい!
それにしても酷すぎる。何点か点を取っているが、ほとんどが相手のミスによるもので、こちらから入れた得点はほとんど無い。
あまりにも弱すぎだ。
相手チームから失笑の声が聞こえてくる。
「弱っわっ……。練習相手にもならない」
「それにしても、弱すぎっしょ。全員一年なんじゃね?」
「こいつら、何しに来たの?」
「恥さらしに来たんじゃね?」
確かに……練習試合と言えども、良くこれで試合をしようと思ったものだと、莉愛も思うが、相手チームのバカの仕方に怒りを覚える。
こいつら……。
言いたい放題、言ってくれちゃって。
怒りで震えながらも莉愛はマネージャーノートに、本日の試合内容を書き込んでいく。すると、ノートを取りながら、何か違和感を覚えた。
あれ……?
おかしい……。
何かが変だ。
違和感を覚えつつも、何がどう変で、なぜ違和感を覚えるのか、分からないうちに試合は終わり、我が校へと帰って来た。