排球の女王様~私に全てを捧げなさい!

 *


 準決勝、私達はここまでやって来た。

 やれることはやった。

 後はみんなを信じるだけ。

 莉愛の前に跪くスタメン達に、妖艶な笑み浮かべる。

「あと二勝すれば春高よ。みんな、分かっているわよね?私に勝利を捧げなさい!」

「「「仰せの通りに」」」

 勝利のルーティンとなった、このやり取りにも慣れてきた。

 みんな楽しんで。


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