初恋の絵

男の人が言うには、野球部のフリーバッティング中に私が突っ切っていて、ちょうどライトに飛んで来たボールがワンバウンドして、それが私のおでこに直撃!!

…そのまま私は気絶したらしい。


男の人はそのボールを打った人だという。
私が目を覚ますまで30分くらいずっと見ていてくれたらしい。



「じゃあ、目が覚めて事情話したら帰ることになってるから。俺、3-5の小峰照。何かあったら来て。ほんと、ごめんね!!」



そう言って爽やかな笑顔を見せてくれた。



ドキッ



ん?今私の心臓変だった!!



「じゃあ、これからは気をつけろよ。突っ切り禁止!!」



そう小峰先輩は言いながら私の頭をポンポンッと撫でてくれた。

そして先輩は保健室を出ていった。



ドキドキドキドキ…



先輩がいなくなったのに、心臓が騒いでいる。


私はそれから小峰先輩を目で追うようになり、そして思った。

これは私の初恋だと。

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