青春の備忘録
2月──教卓とチョコ
2月、今年もこの季節が来た。
バレンタインデーである。
今年は王道の生チョコを作ることにしたが、1年生の時のような大量生産は難しかったので、クラスの中でも仲の良い友達数人分と道端で出会った人の分で合わせて40個くらいを作ることにした。
そして、本命──。
良太へのチョコレートは、あえて市販のものを用意した。
とあるキャラクターの直営店で見つけた、白くて小さな缶のチョコレートボックスである。
全員分のチョコレートを用意し終わってから、白紙のメッセージカードを前にボールペンを握る。
『いつもありがとう!野球頑張ってね、応援してるよ 日向子』
と書いて、リボンをかけた白い缶と一緒に紙袋にしまった。
バレンタインデーである。
今年は王道の生チョコを作ることにしたが、1年生の時のような大量生産は難しかったので、クラスの中でも仲の良い友達数人分と道端で出会った人の分で合わせて40個くらいを作ることにした。
そして、本命──。
良太へのチョコレートは、あえて市販のものを用意した。
とあるキャラクターの直営店で見つけた、白くて小さな缶のチョコレートボックスである。
全員分のチョコレートを用意し終わってから、白紙のメッセージカードを前にボールペンを握る。
『いつもありがとう!野球頑張ってね、応援してるよ 日向子』
と書いて、リボンをかけた白い缶と一緒に紙袋にしまった。