青春の備忘録
 それから数日後、余談になるが、私は合唱部を辞めた。
 ここでは詳しく話すつもりはないが、部長のワンマン度合いが厳しくなったのと、恐らく私が部長から嫌われていたことがあって居心地が悪かったのが理由だ。
 4月の部活動紹介で私がギターを弾き部長と歌うという一幕がある予定だったが、なぜか私は実際の部活動紹介の日より1日遅い日を指定されていたので、部活動紹介は部長1人が行う形になった。
 出し抜かれた……と思った。
 これまでどうにか協調しようという姿勢を見せてはいたが、コンクールよりもイベントに出る部活だったからか、いや、そうだとしても人前で歌う意識の低いチームにいることは、自分にとっては少し苦痛だった。
< 135 / 174 >

この作品をシェア

pagetop