青春の備忘録
その後、呼ばれて行ってみるたびに逃げる隠れるは日常茶飯事、「好きじゃないです」はまだ可愛い方で、極め付けには、
「嫌いです」
と面と向かって言われるようになった。
初めは、大勢がいる前でそんなことをわざわざ言わなくても、と思ったし、
「別に上原くんが私のこと嫌いでも全然良いんだけれど……私はいつもここにいる誰かに呼ばれてこの場に来てる、それだけじゃなくて、私が上原くんを好きだからっていうのはあるけれど」
と、やんわり反論をしたこともあるし、
「じゃあ私も上原くんのこと嫌い!」
と子供っぽく返したこともある。
この時には、「周囲」にいる人々は野球部やサッカー部だけでなく、おそらく他の部活と思われる人や違うクラスだと思われる人、さらには女子たちにまで広がっていた。
大勢が見ている中で、「好きじゃない」「嫌いだ」と毎度言われるのは、少し辛いところがあった。
「嫌いです」
と面と向かって言われるようになった。
初めは、大勢がいる前でそんなことをわざわざ言わなくても、と思ったし、
「別に上原くんが私のこと嫌いでも全然良いんだけれど……私はいつもここにいる誰かに呼ばれてこの場に来てる、それだけじゃなくて、私が上原くんを好きだからっていうのはあるけれど」
と、やんわり反論をしたこともあるし、
「じゃあ私も上原くんのこと嫌い!」
と子供っぽく返したこともある。
この時には、「周囲」にいる人々は野球部やサッカー部だけでなく、おそらく他の部活と思われる人や違うクラスだと思われる人、さらには女子たちにまで広がっていた。
大勢が見ている中で、「好きじゃない」「嫌いだ」と毎度言われるのは、少し辛いところがあった。