青春の備忘録
 「なぜ」、こんなことに。
 頭の中には、いつも「なぜ」が浮かんでいる。
 なぜ、なぜ、なぜ。
 そんな悶々とした日を過ごすうち、また、ある元気の良いサッカー部員に呼ばれた。
 「まさかまた、上原くんですか」
 「いいからいいから、とりあえず来てください」
 私は、その元気の良いサッカー部員に手を引かれ、半ば強引に「彼ら」のいる廊下に連れてこられた。
 「あの……今日はどういったことで」
 私は訳も分からずついてきてしまったが、きっとまともなことにはならない。
 この場に来れば、何かがある。
 良かれ悪かれ、必ず、何かが動く。
 しばらく沈黙が続いていたが、それを破るように話し出したのは、先ほどの元気の良いサッカー部員である。
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