青春の備忘録
10月──決別
秋になり、帰りの寒さもきつくなってきた。
ある日、私は塾の課題を終わらせるために、7時まで学校に残っていた。
時計を見ると、塾に間に合う電車があと一本しか残っていないという状況で、私はその電車に間に合うために、足早に学校を出た。
かなり急がないと間に合わないという状況だったが、急に名前を呼び止められた。
誰だろうかと思って振り返ると、そこにいたのは健斗ともう1人の野球部員である。
「あら、お疲れさまです」
部活を引退した彼らだが、特定の曜日だけ、私たちと同じように6時半まで課外授業があるらしく、今日はちょうどその日だったようだ。
私は2人に挨拶をして先を急ごうと思ったが、2人は、私の方にスマホを向けて、こう言った。
「上原に一言お願いします」
ある日、私は塾の課題を終わらせるために、7時まで学校に残っていた。
時計を見ると、塾に間に合う電車があと一本しか残っていないという状況で、私はその電車に間に合うために、足早に学校を出た。
かなり急がないと間に合わないという状況だったが、急に名前を呼び止められた。
誰だろうかと思って振り返ると、そこにいたのは健斗ともう1人の野球部員である。
「あら、お疲れさまです」
部活を引退した彼らだが、特定の曜日だけ、私たちと同じように6時半まで課外授業があるらしく、今日はちょうどその日だったようだ。
私は2人に挨拶をして先を急ごうと思ったが、2人は、私の方にスマホを向けて、こう言った。
「上原に一言お願いします」