青春の備忘録
6月──『レーダー』使い
梅雨で太陽が出ないと、私もどこか気分が晴れない。
6月に入り期末テストの足音が近づくなか、私は勉強詰めで少し疲れていた。
湿気でペタペタとする廊下の床を踏み締めるように、掃除を始める。
窓際の廊下は降り込んだ雨でびしょびしょになっている。
雨水をたっぷりと含んだ重たい布切れを持っていつも通り向かい側の洗い場へ行く。
「こんにちは、お疲れさまです」
両脇にいるなんとなく顔見知りの人たち。
洗い場に着くと、いつも順番を譲ってもらえる。
「ありがとうございます」
私は少し急いで雑巾を洗う。
蛇口の栓をしっかりと閉め、丁寧に洗った布をぎゅっと水が出なくなるまで固く絞り、教室へ戻る。
6月に入り期末テストの足音が近づくなか、私は勉強詰めで少し疲れていた。
湿気でペタペタとする廊下の床を踏み締めるように、掃除を始める。
窓際の廊下は降り込んだ雨でびしょびしょになっている。
雨水をたっぷりと含んだ重たい布切れを持っていつも通り向かい側の洗い場へ行く。
「こんにちは、お疲れさまです」
両脇にいるなんとなく顔見知りの人たち。
洗い場に着くと、いつも順番を譲ってもらえる。
「ありがとうございます」
私は少し急いで雑巾を洗う。
蛇口の栓をしっかりと閉め、丁寧に洗った布をぎゅっと水が出なくなるまで固く絞り、教室へ戻る。