青春の備忘録

　私は大学で社会科学を学びながら起業を目指している。
　ただひたすらに勉強を続ける日々。
　ときどき勉強の手を止めて窓の外を眺める。
　澄んだ青空、どんよりとした曇り空、しとしとと雨の降る空。
　あの人は今どうしているのだろうかと考える。
　元気にしているだろうか、楽しくやっているだろうか。
　大学生になってから、色々な男に会ってきた。
　はじめは大学生にもなって彼氏がいないのもどうかと思って、せめて男友達でも作ろうと思っていたが、何人かと会ううちに私は無意識に目の前にいる男と思い出の中にいる彼を比べていた。
　大学生になってから出会った男たちには、あのパズルのピースがはまるようなぴったりとした感覚がなかった。